梅乃宿酒造 酒蔵に伺いました

奈良は清酒発祥の地と言われています。日本酒はもともと神に捧げる飲み物として造られていました。

酒の歴史は古く、長屋王邸の跡地から発掘された木簡にもお酒の造り方が残されていました。それまで造られていたお酒は濁り酒でしたが、室町時代に奈良の正暦寺で造られたのが清酒の発祥といわれ、その造り方は仕込みを三回に分けて行う(三段仕込み)、麹と掛米の両方に白米を使用する(諸白造り)、酒母の原型である(菩提酛造り)、さらには腐敗を防ぐための火入れ作業を行うなど、近代醸造法の基礎となる酒造技術を確立していました。現在の清酒造りの原点は奈良にありと言っても過言ではありませんね。

今回私がお邪魔したのは奈良県葛城市にある梅乃宿酒造さんです。梅乃宿さんは葛城山の麓で周りには畑や水田のある風光明媚な場所にあります。此方の酒蔵は日本の酒の伝統の造り方を守りつつ、新しい酒文化の創造をする蔵として、美味しさを求めながら楽しさも探っていくということにも挑戦されているそうです。

梅乃宿さんは酒蔵見学をさせていただけます。酒蔵で酒造りの工程を案内していただいたあとは、楽しい蔵人検定もあります、受けた方は修了証もいただけますよ!

蔵では沢山の種類の果実酒もあり日本酒が苦手な女性の方にも良いですね。なかでもあらごし梅酒は奈良県吉野産の梅の実を使ってあり、とろりとした口当たりは絶品です。

昨今世界中で日本食がブームとなっています。日本食には、やはり日本酒が合うという事で海外でも売り上げを伸ばしています。梅乃宿酒造さんもアメリカを皮切りに今では22カ国に輸出されています。日本の伝統を守りつつ新しい挑戦をする!菊一と共感するものがありますね。さらに女性社長が活躍している!というところも共通点ですね。

梅乃宿酒造.        正暦寺

参考: 正暦寺ホームページ    梅乃宿酒造ホームページ   Wikipedia