8月1日、春日大社にて古式包丁鍛冶を奉納します

春日大社第60次式年造替 奉祝の一環として、このたび「刀鍛冶」の伝統を受け継ぐ和包丁職人が、春日大社にて古式包丁鍛冶を奉納することとなりました。

奈良は刀鍛冶の「発祥の地」といわれます。その流れを受け継ぐ手貝包永(てがいかねなが)は、鎌倉時代中期に始まりました。時代は下り、その子孫、包永一門の文珠四郎包守(もんじゅしろうかねもり)から、江戸・文化の時代、奈良から泉州・堺へ移り、伝統的な刃物鍛冶を伝え、堺文珠と唱えて栄えたと伝わります。

春日大社と刀鍛冶のつながりは、若草山麓にある野上神社(若草山焼の際、神事を行う神社)に色濃く残されています。かつて包永一門の先祖が刀の工程で使用した「金床石」があり、刀鍛冶とゆかりのある神社とされます。

このたび、春日大社の御造替において、刀鍛冶の技術を継承した堺の和包丁職人が、日本の伝統的な鍛接を御本殿に奉納させて頂きます。日本の包丁の伝統的な製造方法や、1000度を超える炉の火の粉が飛び散る「火入れ」など、鎌倉時代から変わらず伝えられ続けてきた「匠の技」をぜひ間近でご覧ください。

日時 2015年8月1日(土)午後2時ころ~
会場 春日大社「林檎の庭」
実演者 榎並刃物製作所代表 榎並 正(鍛冶師/伝統工芸士)
谷打刃物製作所代表 谷 有三(鍛冶師)
江渕打刃物製作所代表 江渕 浩平(鍛冶師)
森永刃物製作所代表 森永 昇(鍛冶師)
株式会社大江商店代表取締役 大江 章雅(銘切り師)
主催 株式会社 菊一文珠四郎包永
協力団体 小鍛冶会、米日財団、春日大社、奈良県、奈良市、9.11家族会
問い合わせ先 株式会社 菊一文珠四郎包永取締役社長 柳澤育代
〒630-8211 奈良市雑司町488番地
電話:0742-26-2211