奈良の見どころ その40

9月も半ばを過ぎ朝晩すっかり過ごしやすくなりました。

さて今回は秋の奈良をご紹介したいと思います。

◎采女祭り/采女神社(春日大社)

中秋の名月(平成29年10月4日)

奈良時代、帝の寵愛をうけた采女が寵愛が衰えたのを嘆き、猿沢池に入水しました。その霊を慰めるために采女神社が建てられ現在の采女祭りとなり、伝えられています。

詳しくは奈良市観光協会サイト/采女祭り

 

◎鹿の角きり

秋の奈良を代表する行事、鹿の角きりが10月7日~9日鹿苑にて行われます。鹿の角は1年周期で生え変わります。4月頃に生え始め10月には立派な状態になり、その後4、5か月すると自然に脱落するのですが、そのころ発情期を迎える牡鹿は気が荒くなり危険という事で江戸時代から続く伝統行事となりました。

奈良の鹿愛護会の方の話によりますと、今年は牡鹿の角の皮が早く剥けて尖った角の雄が多いそうです。鹿の角はイベント以外に愛護会の方々の手によって日々切られています。

詳細はこちらで奈良の鹿愛護会

 

◎第69回正倉院展

正倉院は東大寺大仏殿の北北西に位置する校倉造りの高床式倉庫であり、聖武天皇、光明皇后ゆかりの品をはじめとする天平時代を中心とした多数の美術工芸品を収蔵していた建物で、国宝でありユネスコの世界遺産にも登録されています。正倉院展は毎年10月の終わり頃より11月にかけての17日間に奈良国立博物館にて開催されます。正倉院の宝物はその素晴らしい保存状態により国内はもとより、世界各国の方々にも注目され、毎年たくさんの方が訪れてくださいます。

ウイキペディアより

正倉院展についての詳しい内容はこちらで

奈良国立博物館.第69回正倉院展

◎般若寺コスモス寺

奈良市の北部奈良坂にある般若寺はコスモス寺として奈良の人々に愛されている真言律宗のお寺です。ご本尊は文殊菩薩で鎌倉時代に作られ重要文化財に指定されております。また般若寺入口の楼門は大変珍しい構造で建てられたもので国宝に指定されています。境内には三十三観音石仏が並んでいます。この石仏は西国三十三観音仏を表しているそうで、石仏とコスモスの風情は心癒される景色です。

詳しくは公式ホームページで

般若寺公式ホームページ

この秋はぜひ奈良に訪れ古き良き文化を知っていただければと思います。奈良の歴史や風景は日本のこころに通じる原点を思い出させてくれることでしょう。