「奈良の情報」カテゴリーアーカイブ

奈良の見どころ その37 興福寺 柱絵

現在、興福寺では、発掘調査をもとに、創建時の伽藍復興が進められていて、来年(2018年)秋には、「中金堂」の落慶が予定されています。

興福寺日の出前
日の出前の興福寺東金堂と五重塔。お昼間は観光客の方々で混雑していますが、朝は静かな時間が流れています。写真には写っていませんが、左側に中金堂の建立が進んでいます。

この「中金堂」の内部には、法相宗祖師を描いた「法相柱(ほっそうちゅう)」という大きな「柱」が存在していたとのことで、今回の再建にあたり、日本画家の畠中光享(はたなかこうきょう)画伯に祖師画の制作を依頼されていました。

その絵が完成し、現在「興福寺の寺宝と畠中光亨展」と題し、6月13日(火)~7月2日(日)の間、興福寺会館で公開されています。

描かれているのは、玄奘三蔵 (げんじょうさんぞう)や、北円堂に安置されている木造で有名な無著菩薩(むじゃくぼさつ)等、合わせて14名の方々で、立像や坐像のお姿です。

とても鮮やかな群青を背景に、祖師の飾らない穏かなお姿が描かれています。
近くで拝見すると、鮮やかな群青の中にキラッと輝くものが見え、花びらが舞い・・・・落ち着いた絵の中に華やかさも感じられました。

中金堂完成後は、高さ約10メートルにもおよぶ「法相柱」に貼り上げられるため、間近で鑑賞することができなくなります。今回はとても貴重な機会になっています。

また、会場内には、畠中光亨画伯のビデオが流れていて、今回の柱絵制作の思いなどを聞くことができます。

展覧会の詳細は、「興福寺の寺宝と畠中光亨展」公式ホームページで!

興福寺境内には、看板が設置されています。看板の地図をご覧になってお進みください。

柱絵の看板と鹿
鹿さんもお待ちしています!?

 

奈良の見どころ その36 ムジークフェストなら2017

毎年恒例となった「ムジークフェストなら」が、今年も6月10日(土)~6月25日(日)の間、開催されます。

ムジークフェストなら
ムジークフェストなら パンフレット

この期間中、毎日奈良のどこかでコンサートが開かれます。ジャンルも邦楽、吹奏楽、ポップス、クラッシック、民俗音楽などなど。奈良の街中を歩いていると、ふっと音楽が聞こえたりして・・・「ムジークフェストなら」のキャッチフレーズ通り、「音楽であふれる16日間」です。

ところで、行きたいのはやまやまでも、仕事や家庭の都合がつかず、チケット購入や事前申し込みができなかった方、このイベントを初めて知ったという方は、いらっしゃいませんか?
もしお時間が空きそうでしたら、ぜひ ムジークフェストなら公式ホームページ の「公演日から探す」等から、開催予定の色々なコンサートをご覧ください。
事前申し込み不要、あるいは、まだ申込を受付てくれる、気になるコンサートが見つかるかもしれません。

例えば、11日(日)は、参加申込が不要のファミリーコンサートが企画されています。 NHKの番組で人気の、ワンワンと遊ぼうストレッチマンなどなど、お子さんのいらっしゃるご家庭に、ピッタリですね。
イベントの詳細は ファミリーコンサートのページで!

また、近鉄奈良駅を中心に、JR奈良駅など主要な駅では、ウェルカムコンサートと題し、日・時間によって演奏者が変わり、色々な音楽を楽しめます。音楽が流れるだけで、風景が違って見えてくるのも不思議なものです。
演奏される方の情報等は「駅前ウェルカムコンサート」のページで!

色々なジャンルの音楽が、色々な場所で、楽しむことができる「ムジークフェストなら」、まだまだたくさんのイベントが予定されています。ぜひ、ムジークフェストなら2017公式ホームページをご覧ください。

2017年6月奈良県文化会館
2017年6月奈良県文化会館 ムジークフェストならののぼりが見えます。開催が楽しみです

奈良の見どころ その35 算額(さんがく) 弘仁寺 ・ 東大寺

先日の夕刊で、最近、算数・数学のイベントが盛況という記事が掲載されていました。
日本は昔から、武士・学者だけでなく、商家や農家の方も、高度な数学をたしなんでいらっしゃったようで、その影響なのか、今でも算数・数学が好きな方が多いですね。

今回ご紹介する、算額(さんがく)は、額や絵馬に、数学の問題や解法を記して、神社や仏閣に奉納したもので、数学の問題が解けたことを神仏に感謝し、益々勉学に励むことを祈願して奉納されたのが始まりといわれています。
時代が経つにつれ、人が多く集まる寺社仏閣に、難問だけを書いた額を奉納するようになり、その難問を説いた方が、解答を額にして、また奉納するといったことも、行われたようです。
数学が好きな方々の力試しといったところでしょうか?

この風習は、日本全国色々なところで行われており、奈良でも平安初期に創建された「弘仁寺」に、古い算額が掲げられています。

弘仁寺
弘仁寺 自然豊かな場所に弘仁寺はあります 写真は2017年早春に撮ったものです
弘仁寺近くの道標
弘仁寺近くの道標  みどりがとてもきれいでした。

奉納された算額は、近くで見ることができます。

弘仁寺 算額1
古い算額 「文政」「北柳生村」の文字が見えます。
弘仁寺 算額2
古い算額 お名前でしょうか「石田」の文字が見えます

弘仁寺では、6月13日(火)に自然の恵みに感謝し、健康を祈願する「黄金ちまき会式」が予定されています。当日は、臨時バスが運行されるようですので、この機会に訪れてみてはいかがでしょうか?
詳しくは、弘仁寺公式ホームページ「年中行事」でご確認ください。

ところで、算額奉納は、現在も続いています。
今年も、1月23日に「公益財団法人 日本数学検定協会」が東大寺 大仏殿に「算額」を奉納されました。

2017年 東大寺 算額1
2017年東大寺 算額 問題1
2017年東大寺 算額2
2017年東大寺 算額 問題2

大仏様の左足下側に掲げられています。東大寺大仏殿に行かれた際は、探してみてください。
私は、問題をすぐ見つけることができたのですが、どう解いていいやらさっぱり・・

この算額も、問題のみで、解答は一般の方から募集しています。締め切りは7月31日(月)
問題の内容、応募方法は、「算額1・2・3」公式ホームページからお進みください。
公式ホームページでは、過去の最優秀解答も掲載されています。小学生の解答もあり、面白いやら、感心するやら・・・こちらもぜひ一度ご覧ください。

締切まで、まだ2か月ほどありますので、数学に興味のある方はぜひチャレンジされてはいかがでしょうか?

奈良の見どころ その34 奈良国立博物館 特別展 「快慶」

鎌倉時代の仏師「快慶」の特別展が、奈良国立博物館で6月4日(日)まで開催されています。もう行かれましたか?

快慶展
快慶展のポスターと図録

「快慶(かいけい)」は、「康慶(こうけい)」から始まる慶派と呼ばれる一派に属している仏師で、康慶の子の「運慶(うんけい)」と並び称されるほど有名な方です。東大寺南大門の金剛力士像も彼の代表作です。

康慶 系譜
康慶 お弟子さんの系譜

と、ここまでなんとか知っている程度で、あまり「仏像」に詳しくなく、この機会に少しでも知識を増やしたいと思い行ってきました。

「快慶展」会場では、
木で作られたとは思えない、美しい曲線で表現される衣の柔らかさ、鬼ようなの怒りの形相、阿弥陀如来像の穏やかな表情・・・・・。素晴らしい仏像の数々で圧倒されるばかりでした。流石ですね。

ところで、「快慶」はとても有名な仏師ですが、色々な謎が残されているようです。
東大寺南大門にある金剛力士像もその一つです。
金剛力士像は、像高9メートルを超える寄木造の巨像で、口を閉じた吽形像(うんぎょう・・左写真)と口を開けた阿形像(あぎょう・・右写真)の二体あります。

東大寺
東大寺南大門 夜の 吽形像、阿形像

今回の特別展の図録によると・・・・
昔から、吽形は立体的で動感がある作風から運慶が作成、阿形は絵画的な作風から快慶が作成したといわれていました。
それが、昭和63年(1988)から5か年をかけて行われた解体修理によって、論争がはじまったようです。

その理由は、二体の仁王像の体内から、おびただしい墨書と宝篋印陀羅尼経(ほうきょういんだらにきょう)が発見され、
吽形像からは、康慶の弟子の定覚(じょうかく)、運慶の弟子の湛慶(たんけい)の文字が、阿形像からは運慶快慶の文字が、記されているのが発見されたからでした。

東大寺 仁王像
宝篋印陀羅尼経

今のところ、はっきりと結論が出ておらず、色々な説があるようですが、修正の跡が、阿形像が少なく、吽形像に多いことから、吽形像は定覚、湛慶が作成し、運慶が指導したのでは? 阿形像は快慶が主に担当したので、快慶の作風が色濃く出たのでは? と考える方もいるようです。
どちらにしても、両像の作成には、運慶が全体を統括する立場にあったことでは意見は一致しているようですが・・・・謎が多いですね。

最後に、今回の「快慶」展の、詳しいお話を見ることができるサイトをご紹介します。
読売テレビ 「快慶展 日本人を魅了した仏のかたち~」公式ページです。

とても興味深い記事ばかりですが、特におすすめは、
「快慶展 日本人を魅了した仏のかたち~」のトップページから
「快慶について」と進み「快慶仏講座・検定」のページで見ることができる「快慶仏講座」です。

10分程度の動画が20本あって、国立博物館の研究員の方のお話がきけます。アナウンサーの方が色々な質問をしながら進めていかれるので、とてもわかりやすい動画です。

なんだかよくわからなかった仏像ですが、ちょっとわかった気になりました。快慶展に行く前に見ておくと、展示物をもっと楽しめたのに・・・と少々後悔しています。
これから、快慶展に行こうと思われている方は、ご覧になってはいかがですか?

既に行かれた方も、ご覧になると、そういうことだったのかと腑に落ちる体験ができるかも・・・です。

快慶展
国立博物館前の様子

 

奈良国立博物館 特別展「快慶」の詳細は、公式ホームページで!

【参考文献: 図録 特別展 快慶 日本人を魅了した仏のかたち】

奈良の見どころ その33 平城京跡

今回は、これからのアウトドアの季節にお勧めの「平城京跡」のお話です。
平城京は、710年(和同3年)に藤原京から遷都し、長岡京遷都までの74年間日本の都だったところで、唐の長安などを参考に碁盤目状に整理された、当時では近代的な都市だったようです。
今は、近鉄西大寺駅と新大宮駅にはさまれた、広々とした公園(甲子園球場の約30個分)として、一部が開放されています。

奈良公園とは違い、鹿さんがいないのでちょっと寂しいですが、お弁当を広げゆっくりくつろげます。我が家ではピクニックでよく利用しています。

 

おすすめポイント1  多くの遺跡が復元されています。
昔の都だった平城京跡では、今も発掘調査が進められていて、それらにもとづき色々な建物が復元されています。

●大極殿(平成22年 復元)(無料)

平城京の中で最も重要な建物で、即位の儀式や元旦の朝賀には、天皇の玉座が置かれた場所です。
間口44m、奥行20m、屋根の高さ27mで、平城京の中で最大の建物です。

●朱雀門(平成10年 復元)(無料)

平城京の正門に置かれた門です。
間口25m、奥行き10m、高さ22m二重の屋根でとても立派です。

●東院庭園(入園無料)

「続日本紀」にある「東院」にあたるそうで、東西80m、南北100mのお庭です。池と建物が中央に配置され、日本庭園の原型ともいわれています。

おすすめポイント2 歴史の解説が充実しています
平城京跡の要所要所に、解説ボランティアの方が、いらっしゃいますので、色々とお話を聞くことができます。

また、スマートフォンをお持ちの方用に、歴史のガイドをしてくれる「奈良平城京歴史ぶらり」というアプリも公開されています。

1300年前の平城京の地図や、主要な場所の詳しい説明、漫画で歴史を学ぶなどなどお面白いアプリです。
「庶民の生活」「貴族の生活」などの再現動画があって、その時代の平城京の様子がとても分かりやすくなっています。

アプリのダウンロードについては、平城京跡情報サイト「平城京跡Quick Guide」右下の「リンク集」からお進みください。

おすすめポイント3 自然が楽しめます。

これからの季節、咲き誇る桜や美しい新緑やいろいろな小鳥たちなどを見ることができます。
奈良文化財研究所の「なぶんけんブログ」では、平城京跡の様子を掲載されています。今は、桜の開花状況を知ることができますよ。

野鳥
2017年4月上旬、平城宮跡を散策していると、近くまで寄ってきてくれました。

 

おすすめポイント4 楽しいイベントが企画されています。
平城京では、5月3日~5日の3日間、「平城京天平祭」と題し、イベントが行われます。天平行列、鷹狩り、茶会、スタンプラリーなど楽しい企画が盛りだくさんです。
詳しくは 奈良県平城宮跡事業推進室ホームページの新着情報「2017年03月24日 「平城京天平祭」を開催します!」をご覧ください。

天平の衣装
奈良の町では、天平衣装体験用の衣装が展示されていました。色鮮やかです。

また、今年は、阿倍仲麻呂遣唐1300年ということで、色々な企画が予定されています。
阿倍仲麻呂のムービーも作成されていて、シュッとしたイケメンが主役です。ぜひご覧ください。
「阿倍仲麻呂“遣唐”1300年」公式ホームページ 

ゆっくりピクニックで過ごすもよし、イベントで盛り上がるのもよし、悠久の歴史を感じるもよし・・・・。

ぜひ平城京にいらしてはいかがですか?

平城宮跡へのアクセス、詳しい情報は、以下のサイトをご参照ください。
平城宮跡情報サイト 平城宮跡 Quick Guide
国営平城宮跡歴史公園

奈良の見どころ その32 国宝特別公開2017 阿修羅

今年、興福寺国宝館では耐震工事を行っており、残念ながら今年いっぱいは、文化財を数多く展示している国宝館に入館することができません。

月と興福寺
2017年3月 月と興福寺五重塔

ただ、阿修羅像など主要な国宝は、
「興福寺国宝特別公開2017 阿修羅-天平乾漆群像展-」
(あしゅら てんぴょうかんしつぐんぞうてん)」と題し公開されています。

公開期間

春:2017年3月15日(水)~6月18日(日)
秋:2017年9月15日(金)~11月19日(日)

公開される仏像

阿修羅像、八部衆像、乾漆十大弟子立像、金剛力士など国宝館内の主要な仏像

公開場所

仮講堂(興福寺東金堂前付近から入堂できます)
ふだんの国宝館に収められている様子とはまた違った、荘厳な雰囲気の中でご対面できます。

阿修羅像
阿修羅像イラスト

ところで、阿修羅像は、三面のお顔をもち、それぞれがとてもきれいな顔立ちで、その中に悲しみ・後悔など複雑な表情をもつことで有名です。

また、それだけでなく、合掌している手が正面中央からずれているので、作成当初は、法具など何か持っていたのではとの論争がありました。

合掌の様子
阿修羅像の合掌のイメージ

 

 

イラストは、阿修羅像の合掌のイメージです。ほんのちょっとですが、合掌した手が中央より左よりにあります。

今年2月、それが解明されたとのニュースがありました。
合掌している手が中央より左側にあるのは、明治時代の修復の際に動いてしまったためで、阿修羅像は作成当初から、現在の状態(合掌している姿勢)だったようです。
研究者の方々は、仏像を傷つけることなく、X線CTスキャン画像を解析し解明したそうで、現代の科学も素晴らしいですね。

興福寺の特別公開の詳しいお話は、
なら旅ネット<奈良県観光公式サイト>
興福寺国宝特別公開2017 阿修羅-天平乾漆群像展- (興福寺)をご覧ください。

また、国宝 銅造仏頭(どうぞうぶっとう)(旧東金堂本尊)が 東金堂に安置されています。こちらも特別公開です。
詳しくは、なら旅ネット<奈良県観光公式サイト>
国宝 仏頭-東金堂特別安置- (興福寺)をご覧下さい。

色々話題の多い、興福寺です。ぜひこの機会にお越しになりませんか?

奈良の見どころ その31 鹿寄せ、鹿さんの写真、鹿せんべい飛ばし大会 など

今回は、奈良公園で必ず見かける鹿さんの話題です・・・・。

ホルンの音色で鹿を呼び寄せる「鹿寄せ」が飛火野(とびひの)で行われています。朝10時に鳴るホルンの音で、森の奥からたくさんの鹿たちが集まって来てくれる、とてもかわいいイベントです。
吹く風はまだ冷たく、春は名のみの 風の寒さや~  ですが、3月12日(日)までの期間限定のイベントです。ぜひ可愛い鹿さんを見にいらっしゃいませんか?

鹿寄せの実施場所、時間など詳しい内容は、奈良の鹿愛護会 公式ホームページをご覧ください。


奈良公園内で働いていると、鹿さんとよく遭遇します。そんな鹿さんの、秋から冬の表情をご覧ください。

まずは、初霜が下りた時の 飛火野(奈良公園内)の様子です。

初霜と鹿
初霜でうっすらと白くなった飛火野
寒い冬の日と鹿
冷えた空気の中、鹿さんの吐く息も白く・・・・

今年の冬も寒かったですね。鹿さんも冬を頑張って乗りきりました。

開店待ちの鹿さん
お店の前で並ぶ鹿さん
お店の前で並ぶ鹿さん

お店の前で、お行儀よく開店待ちです。鹿せんべいを狙っているようです。並びながらも、餌をくれそうな人をきょろきょろ探しています。

お店の前でたむろする鹿さん
お店の前でたむろする鹿さん

周りの気配を伺う鹿さんもいて、お店が開く前から、鹿せんべいをもらう作戦を練っているような・・・・

でも鹿さんは、売り物の鹿せんべいを勝手に食べません。食べたいけど、がまん、がまん・・・・

鹿せんべいと鹿さん
食べたいけど、これは食べちゃだめ

この後、鹿さんは、エサを買ってくれる人が現れるまで待っていました。

ちょっと横着な鹿さん

横断歩道前に座り込んで、信号待ちをしている人にエサのおねだりです。

横断歩道前で
エサちょうだ~い

車が近づいても動じません。

道路の鹿さん
すいません。鹿さ~ん、車通してくださ~い。
※奈良公園に車でお越しの際は、鹿さんに十分ご注意ください。

仕事帰りにばったり・・・

暗闇の中、車のそばになにかいる!?と思ったら

暗闇の中の鹿
暗い駐車場で、何かが動いている・・・・

鹿さんでした。
かわいいけど、ちょっとビックリ。

暗闇の中の鹿さん
暗闇の中の鹿さん 画像は編集して明るくしています。

 

人懐っこい鹿さん

奈良公園で行われる行事は、ほとんど鹿さんが参加します。

2016年秋 奈良国際映画祭の様子(奈良公園地)
2016年奈良国際映画祭が始まる前の様子
2016年奈良国際映画祭が始まる前の様子

開催式が行われる直前のレッドカーペットへの入場路。人がたくさん集まってきていますが、鹿さんはまったく気にせず、おいしそうにお食事していました。
この後、ゲストで俳優の斎藤 工さんが、車に乗ってここを通っていかれました。(空前絶後の~)

2016年11月 奉祝マルシェの様子(奈良公園 県庁前)
2016年奉祝マルシェの様子
2016年奉祝マルシェの様子

多くの人でごった返していましたが、鹿さんはそんな事はお構いなし。お店を物色。でも鹿せんべいは売ってなかったね。残念

鹿せんべい飛ばし大会の様子

2017年1月28日(土)、若草山で、山焼き前に行われた鹿せんべい飛ばしの様子です。写真中央奥から手前に向かって鹿せんべいを飛ばします。

2017年若草山山焼き前の鹿せんべい飛ばし大会
鹿さんの準備はOKです。

もちろん鹿せんべい飛ばし大会も多くの鹿さんが参加します。飛んできた鹿せんべいを食べる方で・・・・。

ところで、楽しい鹿せんべい飛ばし大会は、3月の連休(19日,20日)にも行われます。詳しくは、奈良県観光公式サイト「なら旅ネット」の「鹿せんべい飛ばし春休み大会」のページで!

何かを待つ鹿

実は若草山は、冬の間は閉山しています。開山は、3月第3土曜日から。

若草山が開山すると、暖かい春がもうすぐです。

待ち遠しいですね。

 

 

奈良の見どころ その30 東大寺 修二会(お水取り)

奈良は、古くより人々の幸せを願う場所として、祈りがささげられてきました。

奈良の夜景
二月堂から見える奈良市の穏かな夜景。左が良弁杉、中央が大仏殿

天平勝宝4年(752)より絶えることなく続けられてきた修二会(お水取り)本行が、今年も3月1日から14日までの間、二月堂で行われます。

修二会は、私たちが日常犯している様々な過ちを、練行衆(れんぎょうしゅう)と呼ばれる僧侶の方々がご本尊の前で、懺悔(ざんげ)し悔い改め、人々の幸せを祈ってくださる行事です。詳しくは東大寺 修二会のページで

今年は、3月1日(本行初日)に、二月堂に行ってきました。

お松明
2017年お松明 舞台の上だけでなく、二月堂へ上がる階段にもお松明の炎が見えます

19時、荘厳な鐘の音を合図に、お松明が点火され、お松明と共に次々と、練行衆の方々が本堂に入られました。

お松明は、二月堂に上堂する練行衆の道明かりとして、これから3月14日まで毎日あげられ、このお松明の火の粉を浴びると、無病息災にご利益があるといわれています。

練行衆の方々が二月堂に入堂された後、行法が始まります。下堂されるのは、午前1時から午前4時半頃までとのこと。毎日の行法に加え、特別な行法を行われることもあり、大変なお勤めです。
修二会中に行われる行法は下記ページからご参照ください。

東大寺ホームページ  修二会中、毎日行われる行法

二月堂そばには、次回分のお松明が準備されていました。人と比べてみると、とても大きいですね。

使用前のお松明
お松明は14日まで毎日あげられます。

練行衆の方々が入堂されるのをお見送りしたあと、二月堂を後にしました。

帰り際の東大寺参道脇の様子です。
夜暗くなっても、鹿さんは、相変わらずのんびりしていました。

夜の鹿
奈良公園の夜 おうちに帰らなくていいのかな?

東大寺での修二会(お水取り)もはじまり、少しずつ春が近づいています。
ぜひ、奈良にお越しになりませんか?


東大寺の修二会(お松明、お水取り)は、大変な混雑が予想されます。東大寺HPの「注意」等をご覧になって、お気をつけてご参拝ください。
東大寺公式ホームページ
Topics(交通規制のお知らせ)、 修二会 注意事項

お松明の際は、カメラのフラッシュは禁止になっています。練行衆の方の目が眩み、転倒する恐れもあり大変危険なのだそうです。
お松明が始まる前に、カメラのフラッシュを使わないでくださいとアナウンスがあるのですが、そこで慌てて、お持ちのカメラ、スマートフォンの設定をしようとして、どうしていいかわからないと焦る方が、例年いらっしゃいます。事前にお手持ちの機器の操作方法を確認されるのをお勧めします。

奈良のお得情報 奈良県公式まち巡りアプリ ならたん

今回はスマートフォンをお持ちの方に、お得な情報をご紹介します。
奈良県では、奈良公園を観光される方、奈良が大好きな方に、「まち巡りアプリ ならたん」を提供しています。(~2月28日まで)

ならたん公式サイト  https://www.naratan.com

ならたんアプリ
ならたんアプリ画面

 

どんなところがお勧めなのかというと・・・・・
【おすすめポイント1 お店の検索・・・店舗情報】
「食べる」「買う」「泊まる」「観る」に分けて、奈良のお店を探すことが出来ます。迷うほどたくさんのお店が掲載されています。

ならたん店舗検索
ならたん店舗検索

 

【おすすめポイント2 割引チケット】
1回500円以上のお買物で、250円お安くしてもらえる割引チケットが2回分(500円分)もらえます。
使い方は簡単。チケットの使えるお店で、アプリの割引チケット(スマホの画面)をお店の方に見せるだけです。
このチケットの使えるお店の調べ方、詳しい操作方法、注意事項等は公式サイトでご確認ください。
https://www.naratan.com/ticket

割引チケット
割引チケット250円分

 

【おすすめポイント3 スタンプラリー】
抽選で素敵な賞品が当たるスタンプラリーが楽しめます。

まず、スマートフォンの位置情報をONにして、地図を見ながら、せんとくんを探します。
せんとくんのそばに来たら、せんとくんをタップし表示される「スタンプ取得」を、もう1回タップするだけです。

とってもお気軽なスタンプラリーです。

ならたんスタンプ取得画面
ならたんスタンプ取得画面
ならたんスタンプ
ならたん 獲得スタンプ表示画面。獲得した場所に合わせ鹿さんのマークが表示されます。

獲得したスタンプに合わせ、下記商品の抽選への応募ができます。
3スタンプ獲得・・・・ クオカード(当選本数100本)
5スタンプ獲得・・・・・お菓子など食品(当選本数50本)
10スタンプ獲得・・・・・カタログギフト(当選本数10本)
20スタンプ獲得・・・・・ペア宿泊券(当選本数1本)
詳しい操作方法、賞品の内容は 公式サイトでご確認ください。https://www.naratan.com/rally

3スタンプから応募できるので気軽に楽しめますね。


菊一グループは奈良県公式まち巡りアプリ ならたんの掲載・協力店です。

割引チケットは、菊一文珠四郎包永 本店、および近鉄奈良駅 漬菜栄吉、JRならみやこ路店でお使いいただけます。

支店
菊一グループの上記店舗で、割引チケットが使えます。

(割引チケット利用例1)春日鹿まんじゅう かのこ 6個入り箱 800円 → 550円

春日鹿まんじゅう かのこ
春日鹿まんじゅう かのこ

(割引チケット利用例2)なら漬け うり半切 700円 → 450円

奈良漬け 瓜半切り
奈良漬け 瓜半切り

たのしくて、お得なアプリです。スマートフォンをお持ちの方で、奈良公園にお越しの際は、どうぞご利用ください。

詳しい内容は
ならたん公式サイトでご確認ください。
https://www.naratan.com/

奈良の見どころ その29 しあわせ回廊 なら瑠璃絵

若草山の山焼きも無事終わり、2月の恒例行事となった「~しあわせ回廊~ なら瑠璃絵」が
2月8日(水)~2月14日(火)の間、行われます。

山焼き後
若草山(左奥の山) の山焼き後 今年は良い感じで焼けました

春日大社の燈籠点燈、興福寺 五重塔のライトアップ、東大寺の大仏殿のライトアップなどなど、奈良の夜が美しく彩られます。

場所によってライトアップの時間が異なります。詳しくは、しあわせ回廊 なら瑠璃絵 公式ホームページへ!

節分万燈籠
夜の春日大社参道(節分万燈籠際に撮影)

また、なら瑠璃絵の期間中、色々なイベントが企画されています。

◆博物館等の夜間開館  20:30まで開館(入館は20:00まで 要入館料)

夜間開館日:春日大社の国宝殿           2月11日(土)~2月12日(日)

東大寺ミュージアム、奈良国立博物館 2月8日(水)~2月14日(火)

◆光の夜神楽

場所 : 春日大社 祓戸神社前(観覧無料)

日時 : 2月8日(水)~2月14日(火) 19:00~20:00

厄を噛みきり、福を招く獅子舞を、奈良県宇陀郡御杖村の桃俣獅子舞保存会(もものまたししまいほぞんかい)の方等が演じられます。

◆瑠璃絵マーケット

場所 : 奈良春日野国際フォーラム 甍~I・RA・KA~前

日時 : 2月8日(水)~2月14日(火) 17:30~20:30

温かいフードやドリンクのブースなどが並びます。お店の詳細はこちらからどうぞ!

奈良公園バースデー花火・ライブ(観覧無料)

最終日、2月14日(火)は、 奈良公園の137回目のお誕生日。お祝いに19:30から 春日野園地にて、花火が打ち上げられます。

奈良の花火
奈良の花火(山焼きの際撮影) 奈良の冬空は花火で彩られます。

主なイベントをご紹介しましたが、足湯のイベントなどなど、まだまだいろいろな企画があります。ぜひ、しあわせ回廊 なら瑠璃絵 公式ホームページで楽しいイベントを見つけて、ぜひ奈良へお越しください。

※ 天候によって中止の場合もあります。なら瑠璃絵 公式ホームページの「本日の開催状況」をご確認ください。
※ なら瑠璃絵はとても広い会場で行われます。ぜひ歩きやすい装いでお越しください。