「#奈良 #なら #奈良観光 #山の辺の道」タグアーカイブ

山の辺の道を歩く その1

今回は以前から歩いてみたいと思っていた山の辺の道を歩いたお話です。

山の辺の道ってご存知ですか?山の辺の道は大和の古代道路で日本最古の道と言われています。三輪山のふもとから春日山のふもとまで通じるおおよそ40㎞の道があり、『古事記』『日本書紀』にもその名は記されています。桜井より歩く道が本来の道筋ですが、奈良市民なので終点の新薬師寺前より歩き始める事にしました。奈良の起点になっている道標は新薬師寺ちかくにあります。さあここから歩き始めます。程なく新薬師寺が見えてきます。

新薬師寺は天平十九年三月、聖武天皇の病気平癒を祈って、光明皇后によって創建された華厳宗の寺院で本尊は薬師如来、国宝の本堂や奈良時代の十二神将等、多くの文化財を伝えています。ゆっくり見たいのもやまやまですが、まだ歩き出したばかりなのでここは写真だけでしつれい…。さて、いよいよ山の辺の道に入って行きますが、入り口が見当たりません、Google地図を見ると通り過ぎてる?道無いよ(笑)と思っていると…ありました!

これ!田んぼのあぜ道でした。ガイドブックと違うじゃないですか〜と思いましたが、最初で諦める訳にはいかない!と歩きだしました。のどかな田んぼのあぜ道を通って行くとこんな石碑にも出会えます。

やっぱりここが山の辺の道で正解なんだと改めて思いながら、まだまだ続く道を抜けて行きます。途中には鹿が出ますとか、猪注意!の看板が設置されています。本当に出てきたらどうしよう~?でも昔の人はどうしていたんでしょうね?今よりも自然動物が沢山いた時代の人はちゃんと人間と動物との境界線を自然と読み取っていたのかも知れませんね。

ここは本当に猪が出そうだったので行かない事にして、普通の道を行きます!そして、歩くこと1時間で山の中を抜けてここに出ます。

こちらは白山比咩神社(しらやまひめ)です。白山比咩神社は菊理比咩命が御祭神で、総本社は石川県鶴来町の加賀一宮として鎮座する白山比咩神社で白山権現を信仰されています。

そうしてここから歩いて20分ほどでここ崇道天皇陵に到着です。この崇道天皇には怨霊伝説があります。興味がある方は悲劇の早良親王を調べてみてください!興味深いお話ですよ。

すぐ横にこの碑がありました。

あおによし奈良の大路は行きよけど この山道は行き悪しかりけり        詠み人  中臣宅守

奈良の大路は楽に歩けるけれど、この山道は大変な山道でしたよ。という内容だそうです。昔からこんな道だったのですね(笑)

さあやっと、今日の最終地点円照寺(山村御殿)に到着です。こちらは、臨済宗妙心寺派の尼寺で斑鳩の中宮寺、佐保路の法華寺と共に大和三門跡と呼ばれる門跡寺院です。華道「山村御流」の家元でもあるので、山村御殿と呼ばれています。三島由紀夫の小説「豊饒の海」の中に登場する月修寺は円照寺をモデルに描いています。非公開寺院の為中には入れませんが、もみじが有名で毎年紅葉の時期には参道だけ公開されます。今回私が歩いたのはここまでの約10kmです。制覇するのはまだまだですが、続きは完全装備で歩きたいと思っています。なぜなら食事するお店無いです、自販機も無いです(笑)歩く方はお弁当お茶必須ですよ〜(#^.^#)次回は、暖かくなった頃になるかもですね。