近頃の奈良は葉が色づきはじめ、とてもいい季節になりました。

今回は、奈良公園の散策や、正倉院展にいらした際に、立ち寄るのにピッタリな、興福寺の北円堂の特別開扉のご紹介です。
北円堂は、猿沢池そばの、南円堂と同じく八角円堂で、興福寺創建者藤原不比等の一周忌に建てられた御堂です。
(北円堂の詳細は興福寺北円堂のページをご覧ください。)

堂内中央に弥勒如来(みろくにょらい)坐像、その両脇に、無著(むちゃく)と世親(せしん)の像(※1)、4隅に四天王立像などが配置され、それらを間近で見ることができます。
弥勒如来坐像と四天王立像が140cmほど、無著と世親の像が2mほどとなかなかのおおきさです。
四天王立像は、大袈裟なぐらいに力強いポーズをとるなど、躍動感にあふれています。
前回拝観した際は、ほの暗く、それほど広くない堂内に、大きな多くの仏像が、ろうそくの光や扉から差し込む光で、ほんのりと浮かびあがり、圧倒されるような、畏怖の念を覚えるというような、感覚がありました。
皆さまは、北円堂内をごらんになって、どのように思われるでしょうか?
興福寺 北円堂特別開扉は11月13日(日)まで行われています。奈良公園観光、正倉院展にお越しの際は、ぜひ、興福寺北円堂にもいらしてみてはいかがでしょうか?

このイベントの詳細は、興福寺 北円堂特別開扉のホームページで!
※1 無著(むちゃく)と世親(せしん)とは、5世紀ころ、北インドで、法相(ほっそう)教学を確立したといわれる兄弟です。