平成29年1月28日(土)、奈良の恒例行事、若草山の山焼きが行われました。毎年、山が焼ける様子や花火の様子を、遠くから写真に撮っていましたが、今回は、行事の様子を間近で撮ってみました。
お昼過ぎ(13:00~)
奈良公園の飛火野で、春日大社の「大とんど」が始まりました。
この火が御神火として、山焼きで使われます
そのころ若草山ではいろいろなイベントが行われていました。
山焼き 鹿せんべいと飛ばしコンテスト(12:30~15:00)
写真は、鹿せんべい飛ばし大会の様子です。大会出場者が長~い列を作っていました。
写真右側が鹿せんべいを投げる場所になります。そこから左側の山のふもとに向かって投げます。
鹿せんべいを飛ばす単純なコンテストですが、計測は手早くしないといけません。早く測らないと、鹿さんに食べられちゃいます!!
飛ばした鹿せんべいの測定中 もう、鹿せんべいを取り合って食べてます。・・・・
14:00~
若草山会場の一部では、和太鼓ワークショップが行われていました。
国内外の方が参加して、太鼓の練習です。ドンドンドンと勇壮な音が響いていました。
和太鼓ワークショップ
若草山本部前は、すでに、消防関係の方が集まり、なんだか緊迫した雰囲気が・・・。そのそばで鹿さんは、いつも通り、餌の取り合いしていました。
しかさん、もうすぐ山燃えちゃうよ
16:45~
飛火野の「大とんど」の会場では、 御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)がはじまりました。
まずは、奈良奉行所、興福寺、東大寺、金峯山寺の方々の入場です。


祝詞、巫女の神楽等のあと、御神火をいただきました。
御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)の様子
御神火をいただいている様子 写真中央に「御神火」が見えます
火を移し替えます
御神火の一部は、提灯の火にも使われます。
御神火をいただいた後は、水谷神社をとおり、若草山の野上神社まで、法螺貝を吹きながら進みます。
いつもはおっとりした鹿さんも法螺貝の音に何かを感じるようです。
法螺貝の音を聞くと、すくっと立ち上がり、周囲を警戒していました。
法螺貝(ほらがい)の音にびっくりしている鹿さん
この後、慌てて山の奥へ走り去っていきました。
17:00~
若草山では、地元の消防団の方が集合し、出発式のあと、若草山に登ります。
山焼き前に・・・・
山焼き前の安全確認のための出動です。
消防団(300名ほど)の方々は奉仕としての出動で、山焼きの行事がつつがなく終えられるのも、消防団の方のおかげですね。
消防団の方々が若草山に登られた後、
御神火を持った一行が若草山に到着されました。
聖火行列の到着
御神火が野上神社のかがり火に点火され、山焼き行事の無事を祈願する祭礼が行われます。
野上神社での祭礼の様子
その後、山麓中央の大かがり火に点火されます。
18:15~
山焼きの始まりを知らせる花火が上がりました。
花火 菊一文珠四郎包永 本店から
若草山麓で見る花火は、夜空一面が明るく光り、打ち上げの音が響いていました。花火が終われば、山焼きのスタートです。
山焼き 菊一文珠四郎包永本店前
今年は晴天での山焼きで、草が乾燥していたのか、パチパチと威勢よく草が燃える音が聞こえました。
見ている方々からは「今年はよ~もえとるな~」との声があちこちで聴かれました。昨年は雨でしたからね。
奈良国際フォーラム甍 前から見た山焼き
奈良国際フォーラム甍 の前の池に、池に山焼きの様子が映ってきれいでした。
今年も色々な方の尽力で無事に山焼きが終わりました。
山焼きは、写真を撮っても楽しめ、歴史に触れられるいい機会です。
次回の若草山の山焼きの際は、奈良にお越しになってはいかがでしょうか?