今回は、これからのアウトドアの季節にお勧めの「平城京跡」のお話です。
平城京は、710年(和同3年)に藤原京から遷都し、長岡京遷都までの74年間日本の都だったところで、唐の長安などを参考に碁盤目状に整理された、当時では近代的な都市だったようです。
今は、近鉄西大寺駅と新大宮駅にはさまれた、広々とした公園(甲子園球場の約30個分)として、一部が開放されています。
奈良公園とは違い、鹿さんがいないのでちょっと寂しいですが、お弁当を広げゆっくりくつろげます。我が家ではピクニックでよく利用しています。
おすすめポイント1 多くの遺跡が復元されています。
昔の都だった平城京跡では、今も発掘調査が進められていて、それらにもとづき色々な建物が復元されています。
●大極殿(平成22年 復元)(無料)
平城京の中で最も重要な建物で、即位の儀式や元旦の朝賀には、天皇の玉座が置かれた場所です。
間口44m、奥行20m、屋根の高さ27mで、平城京の中で最大の建物です。
●朱雀門(平成10年 復元)(無料)
平城京の正門に置かれた門です。
間口25m、奥行き10m、高さ22m二重の屋根でとても立派です。
●東院庭園(入園無料)
「続日本紀」にある「東院」にあたるそうで、東西80m、南北100mのお庭です。池と建物が中央に配置され、日本庭園の原型ともいわれています。
おすすめポイント2 歴史の解説が充実しています
平城京跡の要所要所に、解説ボランティアの方が、いらっしゃいますので、色々とお話を聞くことができます。
また、スマートフォンをお持ちの方用に、歴史のガイドをしてくれる「奈良平城京歴史ぶらり」というアプリも公開されています。
1300年前の平城京の地図や、主要な場所の詳しい説明、漫画で歴史を学ぶなどなどお面白いアプリです。
「庶民の生活」「貴族の生活」などの再現動画があって、その時代の平城京の様子がとても分かりやすくなっています。
アプリのダウンロードについては、平城京跡情報サイト「平城京跡Quick Guide」右下の「リンク集」からお進みください。
おすすめポイント3 自然が楽しめます。
これからの季節、咲き誇る桜や美しい新緑やいろいろな小鳥たちなどを見ることができます。
奈良文化財研究所の「なぶんけんブログ」では、平城京跡の様子を掲載されています。今は、桜の開花状況を知ることができますよ。

おすすめポイント4 楽しいイベントが企画されています。
平城京では、5月3日~5日の3日間、「平城京天平祭」と題し、イベントが行われます。天平行列、鷹狩り、茶会、スタンプラリーなど楽しい企画が盛りだくさんです。
詳しくは 奈良県平城宮跡事業推進室ホームページの新着情報「2017年03月24日 「平城京天平祭」を開催します!」をご覧ください。

また、今年は、阿倍仲麻呂遣唐1300年ということで、色々な企画が予定されています。
阿倍仲麻呂のムービーも作成されていて、シュッとしたイケメンが主役です。ぜひご覧ください。
「阿倍仲麻呂“遣唐”1300年」公式ホームページ
ゆっくりピクニックで過ごすもよし、イベントで盛り上がるのもよし、悠久の歴史を感じるもよし・・・・。
ぜひ平城京にいらしてはいかがですか?
平城宮跡へのアクセス、詳しい情報は、以下のサイトをご参照ください。
平城宮跡情報サイト 平城宮跡 Quick Guide
国営平城宮跡歴史公園