菊一本店付近・若草山麓

今回は菊一本店付近をご紹介したいと思います。菊一文珠四郎包永本店は若草山の麓にあります。

若草山は下から観ると三つの笠を重ねたように見える事から三笠山とも呼ばれています。高さは342m、広さは33haです。春は桜、夏は芝の緑、秋は紅葉、冬はすすきや雪化粧する時もあります。もちろん鹿さん達は自由に若草山の草を食んでいます。さて、若草山で一番有名な行事といえば、やはり冬の山焼きでしょう。

山焼きの前には花火が上がります。毎年思考を凝らした仕掛け花火も上がります。恒例の可愛い鹿さんの花火もあがりましたよ。

花火が終わるといよいよ点火です。掛け声と共に一斉に火がつけられます。菊一本店は山が目の前なので迫力が違います。お店の外は明るくなるほどです。冬の夜に山が真赤な炎に覆われる姿は圧巻です。よく何のために山を燃やすの?と訊かれますが、諸説ありますが、神事的な理由として山の頂上にある鶯塚古墳の霊魂を鎮めるためや、東大寺と興福寺のもめ事があったという説などありますが、ことの真相は定かではありません。山焼きの灰が肥料となり燃やすことで害虫駆除の役目も果たし、また春になると新芽が生えて夏には美しい緑の芝生に覆われるという自然の力をいかしたとても理にかなった方法なのです。

奈良公園から、若草山を観ると遠く感じるのですが実はそんなに遠く無いんです。東大寺〜二月堂〜手向山八幡宮〜と観て周ると…

もう若草山麓ゲートは目の前です!

もう1ルートおススメなのは春日大社さんを拝観して一言主神社でお願い事を一つして前の道をまっすぐ抜けると水谷神社、水谷茶屋があります。水谷茶屋は日本昔話に出てくるお家のようで、インスタ映えは間違い無しです!

そこから、すぐ前の階段を上るとそこはもう若草山の麓でゲートは目の前!ゲート左側には菊一ゆかりのある野上神社があります。このお話は以前のブログに出てきますのでご興味のある方は

こちらでhttp://kikuichi.com/blog/kikuichikanenaga2/

3月山開きになると春日山原始林は所々桜色に染まります。市街地から近接して原始林が存在することは大変珍しい事で、ひんやりとした原始林の中は鳥の声や虫の音も聞かれます。原始林の中で出逢う鹿さん達は奈良公園で見るのとは違って野性的に感じるかも知れませんね。

それから緑に覆われる夏の若草山。山頂からの夜景は新日本三大夜景にも選ばれた事もあり、夜景の美しさは格別です。

秋は紅葉です。紅葉の赤、銀杏の黄色、桜の茶色等々カラフルな色に染まる山々は遠目にも美しいです。又秋は若草山を山歩きするのにもぴったりです。心地よい風がすすきを揺らしてくれるでしょう。

冬は年に数回しか降りませんが雪景色が見られる事もあります。

春夏秋冬一年中美しい景色があり、身近で行楽が楽しめる、奈良、若草山にぜひ一度起こしいただければと思います。