「奈良の情報」カテゴリーアーカイブ

奈良の見どころ その28 山焼き

平成29年1月28日(土)、奈良の恒例行事、若草山の山焼きが行われました。毎年、山が焼ける様子や花火の様子を、遠くから写真に撮っていましたが、今回は、行事の様子を間近で撮ってみました。

 

お昼過ぎ(13:00~) 

奈良公園の飛火野で、春日大社の「大とんど」が始まりました。

大とんど
この火が御神火として、山焼きで使われます

そのころ若草山ではいろいろなイベントが行われていました。

山焼き 鹿せんべいと飛ばしコンテスト
山焼き 鹿せんべいと飛ばしコンテスト(12:30~15:00)

写真は、鹿せんべい飛ばし大会の様子です。大会出場者が長~い列を作っていました。
写真右側が鹿せんべいを投げる場所になります。そこから左側の山のふもとに向かって投げます。
鹿せんべいを飛ばす単純なコンテストですが、計測は手早くしないといけません。早く測らないと、鹿さんに食べられちゃいます!!

2017 鹿せんべい飛ばしコンテスト
飛ばした鹿せんべいの測定中  もう、鹿せんべいを取り合って食べてます。・・・・

14:00~

若草山会場の一部では、和太鼓ワークショップが行われていました。
国内外の方が参加して、太鼓の練習です。ドンドンドンと勇壮な音が響いていました。

和太鼓ワークショップ
和太鼓ワークショップ

若草山本部前は、すでに、消防関係の方が集まり、なんだか緊迫した雰囲気が・・・。そのそばで鹿さんは、いつも通り、餌の取り合いしていました。

2017年山焼きの様子
しかさん、もうすぐ山燃えちゃうよ

16:45~

飛火野の「大とんど」の会場では、 御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)がはじまりました。

まずは、奈良奉行所、興福寺、東大寺、金峯山寺の方々の入場です。

御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)の様子

御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)の様子

祝詞、巫女の神楽等のあと、御神火をいただきました。

御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)の様子
御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)の様子
御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)の様子
御神火をいただいている様子 写真中央に「御神火」が見えます
御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)の様子
火を移し替えます
御神火奉戴祭(ごしんかほうたいさい)の様子
御神火の一部は、提灯の火にも使われます。

御神火をいただいた後は、水谷神社をとおり、若草山の野上神社まで、法螺貝を吹きながら進みます。

いつもはおっとりした鹿さんも法螺貝の音に何かを感じるようです。
法螺貝の音を聞くと、すくっと立ち上がり、周囲を警戒していました。

山焼き 鹿さん
法螺貝(ほらがい)の音にびっくりしている鹿さん

この後、慌てて山の奥へ走り去っていきました。

17:00~
若草山では、地元の消防団の方が集合し、出発式のあと、若草山に登ります。

山焼き
山焼き前に・・・・

山焼き前の安全確認のための出動です。
消防団(300名ほど)の方々は奉仕としての出動で、山焼きの行事がつつがなく終えられるのも、消防団の方のおかげですね。

消防団の方々が若草山に登られた後、
御神火を持った一行が若草山に到着されました。

2017年山焼き聖火行列の到着
聖火行列の到着

御神火が野上神社のかがり火に点火され、山焼き行事の無事を祈願する祭礼が行われます。

山焼き
野上神社での祭礼の様子

その後、山麓中央の大かがり火に点火されます。

18:15~

山焼きの始まりを知らせる花火が上がりました。

2017年山焼き 花火
花火  菊一文珠四郎包永 本店から

若草山麓で見る花火は、夜空一面が明るく光り、打ち上げの音が響いていました。花火が終われば、山焼きのスタートです。

2017年 山焼き 菊一文珠四郎包永 本店からの山焼き様子
山焼き 菊一文珠四郎包永本店前

今年は晴天での山焼きで、草が乾燥していたのか、パチパチと威勢よく草が燃える音が聞こえました。
見ている方々からは「今年はよ~もえとるな~」との声があちこちで聴かれました。昨年は雨でしたからね。

2017年山焼き
奈良国際フォーラム甍 前から見た山焼き

奈良国際フォーラム甍 の前の池に、池に山焼きの様子が映ってきれいでした。

今年も色々な方の尽力で無事に山焼きが終わりました。
山焼きは、写真を撮っても楽しめ、歴史に触れられるいい機会です。

次回の若草山の山焼きの際は、奈良にお越しになってはいかがでしょうか?

奈良の見どころ その27 立春 節分

寒い日がつづいていますが、2月4日は「立春」。春の兆しが少しずつ表れてくる時期といわれます。

昔から、季節の変わり目には邪気が入り込みやすいという言い伝えがあり、立春の前日(2月3日)には魔よけの行事 豆まきが各地で行われます。

節分 豆

奈良公園内では、2月3日に、以下の行事が予定されています。
元興寺    節分柴燈護摩会(さいとうごまえ) 13:00~
※ かけ声は、「福はうち~ 鬼もうち~」

東大寺二月堂 節分(豆まき)  14:00~
※二月堂の舞台の上から福鈴と福寿の豆まきです。

興福寺 追儺会(ついなえ)~鬼追い式~   18:30~

併せて、春の訪れを感じさせてくれる「お田植祭」が11時から手向山八幡宮で、夜には、幻想的な節分万燈籠が18時から春日大社で行われます。

行事の詳しいお話、地図等は、奈良市観光協会公式ホームページ
「行事イベントカレンダー」をご覧ください。

興福寺東金堂
興福寺東金堂

昔 興福寺の追儺会に参加したことがあります。熱気いっぱいの豆まきのあと、お仕事終わりの鬼さんの近くに行き写真を撮らせてもらいました。
鬼面は昔から使われているような、歴史を感じる木面で、とても風格があり、夜見るとちょっと怖い感じでした。でもお話するととっても気さくな鬼さんでした。

今年も奈良公園では、色々な節分行事が催されます。ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか?

 

奈良の見どころ その26 大立山まつり

奈良では、江戸時代の頃から「造りものを身代わりとして、厄を落とす」という風習があり、それを「立山」と呼んでいたそうで、その風習をもとに平成28年から新たな冬のイベントとして「奈良大立山まつり」が始まりました。

今年は、1月25日(水)~1月29日(木)の間、平城宮跡で開催されます。

仏門の守護神の四天王(持国天、増長天、広目天、多聞天)をモチーフにした光り輝く7mもの「大立山」が動き出し、一年のはじまりに平安宮跡で無病息災を願います。

2017年大立山まつり
1月25日(水) 「大極殿と大立山」 お祭りが始まる前の様子です。これから出陣といったところでしょうか。

また、見逃せないのが、ご当地グルメが味わえる企画です。
県下39の市区町村が集まって、1月25~26日は、「大立山おもてなし市」、1月27日(金)~は、「第4回あったかもんグランプリ」が行われます。
昨年のあったかもんグランプリは、高取町の「高取ごんだ鍋」でした。今年はどのチームが獲得されるのでしょうか?

2017年大立山まつり
ずら~っと並ぶ出店テント

その他、ご当地キャラクターがたくさん出演する市区町村PRステージも開催され、見どころいっぱいです。

イベントのスケジュールなど詳しくは大立山まつり公式サイトでご確認ください!

また、28日(土)は、奈良若草山の山焼きがありますので、山が焼ける様子、点火と同時に打ち上げられる花火もお楽しみいただけそうです。
混雑が予想されますので、十分お気を付けください。

朱雀門と若草山
平城宮跡の朱雀門から見える若草山

奈良のみどころ その25 春日大社 若宮十五社巡 御朱印

本年のお正月は、穏やかな日に恵まれ、春日大社をはじめ奈良公園では多くの初もうでの方々で賑わいました。

2017年初詣の様子
2017年初詣の様子

今日は、邪気を祓い、1年の無病息災を祈る、人日(じんじつ)の節句「七草」です。朝食に七草粥を召し上がった方も多いのではないでしょうか?
七草粥は、お正月の暴飲暴食で疲れた胃腸にとても優しいお食事です。これを食べると、お正月の終わりを実感します。

今回は、お正月に、食べたり飲んだりで、体が重くなってしまった私のようなかたにオススメの「春日大社 若宮十五社めぐり」のご紹介です。寒いですが、清々しいこの時期、神社をめぐりながら体を動かしませんか?

春日大社 若宮十五社とは、初詣で多くの方が参拝する春日大社本殿より南側にある神社のことです。

知恵と生命の神様をお祀りしている若宮神社をはじめ、学問芸能の神様、財宝の神様、老後の守護、ひらめきの神様などなど、人が生涯を送る間に遭遇する様々な難所をお守りくださる神々がいらっしゃいます。
そのため、昔から、多くの方々が神めぐりをした場所と伝えられているところです。

春日大社本殿
1月6日本殿南側から撮影。多くの方が本殿に参拝されています。

「春日大社 若宮十五社めぐり」は、春日大社の夫婦大國社の授与所での受付から始まります。
夫婦大國社に入って、右側のかまどのそばに、15社めぐりの申込用紙が置いてあり、住所氏名等を記入して、初穂料1,000円と一緒に申し込みをしました。
受付後、参拝する神社の位置がかかれた地図とトートバックに入った玉串札15枚をいただいて、スタートです。

地図と玉串札
いただいた地図がかかれたパンフレットと玉串札。札は全部で15枚あります。
15社巡り2
玉串札はこの袋の中に入っています。

地図にかかれた順路に沿って進みます。いつもの初詣では何気なく通り過ぎているところに神社があります。

一童社
第2番 一童社。左側には多くの方が通られる参道があり、石段をのぼり社に向かいます。

いただいた地図で神社の場所と名前、祭られている神様のお名前とご神徳を確認して、玉串札をおさめ祈願します。

兵主神社、南宮神社
第3番 兵主神社、第4番 南宮神社。

第3番兵主神社、第4番南宮神社は、きれいに整えられた砂の上に進むので、少々戸惑いました・・・

平岡神社遥拝所
第13番 平岡神社遥拝所。右側に御札を収める箱が設置されています。

十五か所のお参りが終われば、夫婦大國社の授与所でトートバックをお返しし、おしるしをいただきました。

15社巡り おしるし
15社巡り おしるし

今回は、十五社の御朱印とお守りをいただきました。

多くの方とにぎやかにお参りする初詣も楽しいものですが、「若宮十五社巡」のように、心穏やかに、静かにお参りするのも、とてもいい経験でした。

歴史を感じる巨木の並ぶ参道。たまに聞こえる鹿の鳴き声。とても心安らぐ春日大社のひと時でした。

詳しくは、春日大社若宮15社めぐりのページで!
http://www.kasugataisha.or.jp/guidance/wakamiya.html

春日大社の参道にある「春日荷茶屋」の名物 万葉粥の看板がありました。今月は「七草」でした。散策の後にいいですね。(お正月明けから、また色々と食べてしまいそうです・・・・)

七草粥
七草粥

菊一文珠四郎包永は、春日大社と東大寺の間の若草山のふもとにあります。鹿さんがのんびり過ごす、散策にピッタリな場所です。無料の休憩所もありますので是非、お越しください。

本年もどうぞよろしくお願いいたします。

菊一文珠四郎包永 地図
菊一文珠四郎包永 地図

奈良のみどころ その24 奈良公園 新年の準備

今日で、平成28年も終わり、明日から平成29年(2017年)が始まります。

本店の迎春風景
本店の迎春風景
今年一年、菊一文珠四郎包永 本店をはじめ菊一グループ、そして菊一ブログをご愛顧いただき、誠にありがとうございました。
来年も、本年同様のご愛顧を賜わりますよう、お願い申し上げます。

今年最後のブログは、奈良公園の今年最後の風景をご紹介します。

今日の奈良公園は、とても良いお天気で、みなさん、お正月をお迎えする準備をされていました。

春日大社 年越し
春日大社 年越し準備中

お正月飾りといえば、「門松(かどまつ)」「注連縄(しめなわ)」を思い浮かべます。
「門松(かどまつ)」は、年神様を家にお招きするための依り代(神様がお宿りになるところ)で、色々な形があるようです。

近鉄西大寺駅の迎春風景
近鉄西大寺では、迎春準備が整っていました。きれいな門松もおかれています。

ただ、奈良公園では、鹿さんの影響なのか門松は見かけませんでした。

奈良公園の鹿
じっとこちらを見つめています。何かをたくらんでいるようで・・・

「しめ縄」は、年神様に来ていただく神聖な場所を示すものです。その始まりは、天照大御神が、閉じこもっていた天岩戸に二度と籠らないようにと、戸をふさぐために使われたとのこと。
現在は、とても色々な形のものがありますよね。奈良公園でいろいろなものをみかけました。

しめ縄かざり1
家の出入り口に飾られた しめ縄
しめ飾り2
部屋の前に置かれたしめ縄

春日大社参道では、初詣に合わせ、お店の設置も始まっていました。
初詣はぜひ、奈良公園にお越しください。

春日大社 参道
春日大社 参道

最後までブログをご覧いただいてありがとうございます。来年も奈良公園の情報を中心に、たのしい、役立つ情報をお伝えするよう頑張りますので、よろしくお願いいたします。

来年も、皆様にとって良い一年でありますように!!


参考資料 :「暮らしのならわし12か月」  文 白井明大  飛鳥新社

【奈良の見どころ その23 春日大社 国宝殿】

平成28年10月1日にリニューアルオープンした、春日大社国宝殿 に行ってきました。
「春日大社の国宝 - 千年の秘宝と珠玉の甲冑刀剣を一堂に -」と題し、金地螺鈿毛抜形太刀(平安時代) 、蒔絵箏 、赤糸威大鎧(竹虎雀餝)などなど、国の宝がたくさん展示されていました。

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春日大社国宝殿

拝観料を払い、細い通路からほの暗い「神垣(かみがき)」といわれる、光と水で春日の聖域を表現した空間展示を通り、広く明るい鼉太鼓(だだいこ)ホールへと進んでいきました。

だたいこホール
外から見た 夕方の鼉太鼓(だだいこ)ホール 外から見ても大きいです。

※ 鼉太鼓(だだいこ)とは・・・雅楽に用いられる楽太鼓。国宝殿には、春日若宮おん祭での舞楽の演奏に用いられる日本最大のものが展示されています。

2階の展示室には、ずらりと平安時代以降の代表的な太刀の拵(こしらえ)などが展示されていました。保存状態がとてもよく、「きらびやか」、「雅」の言葉がぴったりです。刀剣のレプリカも展示してあり、当時の刀剣が、細かな細工がほどこされ、大変美しいものだったことがよくわかりました。

展示物によっては、四方ガラス張りの中に安置されているので、ぐるりと全体をみることができ、豪華な飾り金物もまじかで見ることができます。

今回の展示は、11月27日(日)までで、次回は「第六十次式年造替記念展 御造替を支える人と宝物」と題し、 平成28年12月3日(土)~平成29年3月27日(月)(※12月14日と12月19日、20日臨時休館)の期間開催されます。

詳しくは春日大社HPをご覧ください!

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夕暮れの 春日大社 国宝殿

写真右側が、国宝殿入口、中央が鼉太鼓(だだいこ)ホールです。左側にはカフェとミュージアムグッズショップが併設されています。写真には見えませんが、建物左側には、奈良交通のバス停「春日大社本殿」がありますので、公共交通も便利です。

【今の奈良 NO.1 伝統を守る 早朝の興福寺と宝蔵院流槍術の取り組み】

先日、朝のウォーキングで、興福寺に行ってきました。

お昼間は、春日大社の奉祝行事や紅葉狩りなどにいらした観光客の方々で、大変賑わう境内ですが、日の出前は、穏かな静寂に包まれていました。

2016年11月朝の興福寺
2016年11月朝の興福寺

静かな境内で、僧侶3名が朝のお勤めをされていました。

2016年11月興福寺 朝のお勤め
興福寺南円堂 読経をされる僧侶 堂内中央にいらっしゃいます。

 

朝の興福寺 五重塔
朝の興福寺 朝のお勤めが終わられたようです。
2016年11月鹿さんの出勤
鹿さんは今から出勤のようです。 興福寺から猿沢の池へ

日常の端々に見受けられる景色からも、奈良が今も歴史と伝統が息づく町だと感じさせられます。

伝統を守る取り組みは、いろいろなところで行われています。
以前ご紹介した、興福寺で演武奉納された「宝蔵院流槍術」では、槍を作るための樫の木が不足しているため、山林を購入し、植樹・育樹する計画を立てられています。50年以上にわたる壮大なプロジェクトです。

宝蔵院流 石碑
国立博物館前にある宝蔵院流発祥の石碑

ぜひ、「宝蔵院流槍術」の取り組みにご賛同いただけたらと思います。
詳しくは 宝蔵院流槍術 槍柄用材の樫植樹募金 ページをご覧ください。

2016年11月 紅葉と鹿
2016年11月 水谷茶屋付近 紅葉と鹿さん 鹿さんとも色々と工夫をして、共存してきました

弊社も奈良の歴史、伝統を、微力ながらも守っていきたいと思っております。

このブログを作成している間に、興福寺をはじめ奈良の色々な寺社仏閣で仏像等に液体をかけるという残念な事件が起こりました。警察の調査結果が待たれます。

【奈良のみどころ その22 2016年秋 春日大社 第六十次式年造替 奉祝行事 ~まだまだ続きます】

今年は、春日大社の第六十次式年造替が行われ、いつも以上ににぎやかな秋です。

~~お昼間の奈良の様子~~

2016年11月近鉄奈良駅
近鉄奈良駅

あの せんとくん  と  親子の鹿さん と一緒に写真撮影できます。奈良観光の記念にどうぞ。

11月11日~13日の期間は 御本殿特別参拝 無料開放もあり多くの方で賑わいました。

2016年11月春日大社参道
春日大社参道

「奉祝マルシェ」(11月11日~13日)では、うどんの元祖ともいわれるはくたくうどんの振舞や、コンサートが行われ、天平の衣装をまとった方々や、せんとくん や しかまろくん も参加しました。

2016年11月奉祝マルシェ1
奉祝マルシェ 聖武天皇と光明皇后もいらっしゃいました。
2016年11月 奉祝マルシェコンサート
奉祝マルシェコンサートの様子

この奉祝マルシェでは、柳松庵は「春日鹿まんじゅう かのこ」を販売しました。せんとくん と しかまろくん と記念撮影です。

2016年11月奉祝マルシェ3
柳松庵 奈良の2大スターと記念撮影。  社宝にします。

~~夜の奈良の様子~~ 夜もなかなか盛り上がっていました。

2016年11月 三条通
2016年11月 三条通 提灯でお祝いです。
2016年11月一乃鳥居
夜の一之鳥居

夜の一の鳥居は、お月様も朱の門もとてもきれいでした。多くの観光客の方が色々なアングルから撮影されていました。

2016年11月飛火野
11月 夜の飛火野

飛火野で行われた「奉祝なら燈花会」(11月11~13日)。夏の燈花会もきれいですが、秋のひんやりとした空気の中、ろうそくの光がとても幽玄でした。

2016年11月飛火野 燈籠山
2016年11月飛火野 燈籠山

これも、11月11~13日に行われた行事です。
飛火野に設置された石川県珠洲市飯田春日神社 燈籠山曳き(とろやまひき)
春日大社のご神祭と同じく武甕槌命様の燈籠山で、とても凛々しいお顔です。

これまでに行われた奉祝行事をご紹介しましたが、まだまだ 奉祝イベントは続きます。

11月20日(日)は、日本古来の勇壮な流鏑馬(やぶさめ)の奉納、 11月21日(月)は、宴席や祭などでその場に応じて文字を書く、席上揮毫(せきじょうきごう)の奉納 などなど

予約不要、陪観無料のイベントも多くありますので、紅葉狩りを兼ねて、奈良公園いらしてはいかがでしょうか

詳しくは、春日大社ホームページ中央の「第六十次式年造替 奉祝行事」から、パンフレット(PDF) (P8~)をご覧ください。

2016年11月手向山八幡宮
2016年11月 紅葉の名所 手向山八幡宮

 

奈良の見どころ その20 興福寺 特別公開 北円堂特別開扉

近頃の奈良は葉が色づきはじめ、とてもいい季節になりました。

2016年10月奈良公園
秋ですね~   鹿さん 道路へ飛び出したりしないでね

今回は、奈良公園の散策や、正倉院展にいらした際に、立ち寄るのにピッタリな、興福寺の北円堂の特別開扉のご紹介です。

北円堂は、猿沢池そばの、南円堂と同じく八角円堂で、興福寺創建者藤原不比等の一周忌に建てられた御堂です。
北円堂の詳細は興福寺北円堂のページをご覧ください。

興福寺 南円堂
猿沢の池のそばにある南円堂です。

堂内中央に弥勒如来(みろくにょらい)坐像、その両脇に、無著(むちゃく)と世親(せしん)の像(※1)、4隅に四天王立像などが配置され、それらを間近で見ることができます。
弥勒如来坐像と四天王立像が140cmほど、無著と世親の像が2mほどとなかなかのおおきさです。
四天王立像は、大袈裟なぐらいに力強いポーズをとるなど、躍動感にあふれています。

前回拝観した際は、ほの暗く、それほど広くない堂内に、大きな多くの仏像が、ろうそくの光や扉から差し込む光で、ほんのりと浮かびあがり、圧倒されるような、畏怖の念を覚えるというような、感覚がありました。
皆さまは、北円堂内をごらんになって、どのように思われるでしょうか?

興福寺 北円堂特別開扉は11月13日(日)まで行われています。奈良公園観光、正倉院展にお越しの際は、ぜひ、興福寺北円堂にもいらしてみてはいかがでしょうか?

菊一文珠 興福寺ふきんの地図
近鉄奈良駅からすぐです。

このイベントの詳細は、興福寺 北円堂特別開扉のホームページで!

 

※1 無著(むちゃく)と世親(せしん)とは、5世紀ころ、北インドで、法相(ほっそう)教学を確立したといわれる兄弟です。

奈良の見どころ その19  奈良発祥の武道 宝蔵院流槍術と柳生新陰流兵法

今回は、宝蔵院流槍術演武会 と 刀剣女子にお勧めの柳生新陰流の発祥の地「柳生の里」体験ツアーのご紹介です。

先日、興福寺東金堂前で行われた宝蔵院流槍術の奉納演武会に行ってきました。

宝蔵院流槍術演武会
槍を手に、宗家・免許皆伝の方々の登場です。 とても凛々しい立ち姿です。

宝蔵院流槍術(ほうぞういんりゅう そうじゅつ)は、約450年前、興福寺の僧宝蔵院覚禅房胤栄が槍の修練に勤め、十文字鎌槍を工夫し創始したと伝えられている奈良発祥の武術です。

明治維新後の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)のとき、胤栄の坐像と歴代院主の位牌(いはい)の行方が分からなくなるという混乱があったようですが、今年の春、150年ぶりにそれらが発見され、新聞各紙に掲載されるなど大きく報道されました。

2016年秋 宝蔵院流槍術演武会
奉納演武の様子
仏様、僧侶、来賓、多くの観客の方の前での披露です

鎌槍を活用した槍術の特徴は、「突けば槍  薙げば薙刀  引けば鎌  とにもかくにも外れあらまし」とうたわれるように突くだけでなく、巻き落とす、切り落とす、打ち落とす、摺り込む、叩き落とすなど、攻防に大変優れている武術だそうです

演武会では、槍合わせの型が披露されました。構えてからの突きや滑らかに打ち落とす動きなど、無駄がない、流れるように美しく力強い演武でした。

11月以降も、奉納演武会が予定されていますので、お時間があれば、古の武道をご覧になってはいかがでしょうか?
次回は、柳生新陰流兵法の演武と一緒に行われるようです。

※ 第60次式年造替奉祝 柳生新陰流兵法・宝蔵院流槍術  春日大社奉納演武会
日時 : 平成28年11月26日(土)10:00~
場所 : 春日大社 林檎の庭
※ 春日若宮「おん祭」柳生新陰流兵法。宝蔵院流槍術奉納演武
日時 : 平成28年12月17日(土)14:30~
場所 : 「影向の松」前
詳しくは宝蔵院流槍術 行事予定・報告ページをご覧ください

また、柳生新陰流にかかわってご紹介したいのが
「 歴女・刀剣女子にオススメ!400年前の剣術が息づく里「柳生」体感ツアー です。
日帰り、昼食付のバスツアーで、日本刀の工房見学、柳生家の菩提寺の訪問、日本刀、手裏剣を実際に使用しての「忍術体験」ができます。実施日、料金は奈良市観光センターホームページに掲載されていますので、ぜひご覧ください。
観光だけでなくからだを動かして楽しんでみませんか?
奈良の魅力発見ツアー  400年前の剣術が息づく里「柳生」体感ツアー」のページで!!