「米国包丁鍛冶実演ツアー2014」カテゴリーアーカイブ

鍛冶・銘切り実演ツアー 最終日

  • 日付:2014年9月18日(木)
  • 会場:カリフォルニア州サンマテオ 刃物専門店「パーフエクトエッジ」
  • 実演内容:鍛冶、柄付け、銘切り(各3回)

平日の昼間ということで他の会場と比べると来場者は少な目でしたが、刃物専門店のお客さんとあって日本の包丁にも強い関心がある人が多かったようです。

今日で9日間に渡る和包丁のデモンストレーションも終了です。行く先々でたくさんの人に足を運んでいただき、称賛の声も多数いただきました。少しでも日本の伝統的な包丁作りを伝えることができたのではないかと思います。

移動の多い厳しいスケジュールにもかかわらず、毎日実演していただいた職人の皆さんにあらためて感謝いたします。

鍛冶・銘切り実演ツアー 8日目

  • 日付:2014年9月17日(水)
  • 会場:カリフォルニア州セントヘレナ Culinary Institute of America St. Helenaキャンパス
  • 実演内容:鍛冶、柄付け、銘切り(各3回)

サンフランシスコから車で1時間半ほど。ワインで有名なナパの町を過ぎたところにあるセントヘレナにやって来ました。城のような校舎が目を引く料理学校のキャンパスが今日の会場です。ニューヨークのCIA同様、熱心な学生が大勢集まってくれました。

鍛冶・銘切り実演ツアー 7日目

  • 日付:2014年9月16日(火)
  • 会場:カリフォルニア州サンフランシスコ市 在サンフランシスコ日本国総領事公邸
  • 実演内容:柄付け、銘切り

ニューヨーク→アトランタ→シカゴ→サンフランシスコと連日移動が続いたあと、今日から3日間はサンフランシスコとその周辺でのデモンストレーションです。今日は総領事公邸で開催いただいたレセプションで柄つけと銘切りの実演を行いました。会の後半には公邸シェフからも和包丁の魅力が語られ、その場で引かれた鯛の刺身がふるまわれました。

鍛冶・銘切り実演ツアー 6日目

  • 日付:2014年9月15日(月)
  • 会場:イリノイ州シカゴ 刃物専門店「ノースウエスタンカトラリー」
  • 実演内容:鍛冶、柄付け、銘切り(各3回)

南部のアトランタから北へ移動し、今日はシカゴでのデモンストレーション。鍛冶用に用意されていたオーブンは見るからに古く、なんと130年ほど前に作られたというアンティーク。途中二度もベルトが切れるハプニングに見舞われながら、地元の鍛冶屋さんの協力もあってなんとか修復し、3回目の実演が終わるまでギリギリ持ちこたえてくれました。

鍛冶・銘切り実演ツアー 5日目

  • 日付:2014年9月14日(日)
  • 会場:ジョージア州デケーター キッチン用品店「クックスウェアハウス・デケーター店」
  • 実演内容:鍛冶、柄付け、銘切り(各2回)

ニューヨークを離れ、ジョージア州へ。アトランタ郊外にあるデケーターで行ったこの日の実演では、今回のツアーで初めてガスのオーブンを使用しました。1回目のデモンストレーションでは温度調節に難儀する場面がありましたが、2回目は見事に修正していました。
来場者は地元メディアを含む招待客と一般の買い物客。日曜日で家族連れも多く、父親と一緒にハンマーをふるって包丁鍛冶を体験した子供たちは大喜びでした。

鍛冶・銘切り実演ツアー 4日目

  • 日付:2014年9月13日(土)
  • 会場:ニューヨーク州ブルックリン、キッチン用品店「ブルックリンキッチン」
  • 実演内容:鍛冶、柄付け、銘切り(各3回)。レセプションで柄付け、銘切り

人通りの多い週末のブルックリンでの実演だったので、通りがかった人たちが足を止めて見物し、人垣が車道にあふれるほどの賑わいとなりました。中には3回の実演すべてを見学し、最後に職人たちへの感謝と感動の言葉を残して帰っていった包丁ファンも。
屋外での実演の後は、店内に移動してのレセプション。来場者からサインを求められたり、一緒に写真撮影を頼まれたりと、大人気の職人さんたちでした。

鍛冶・銘切り実演ツアー 3日目

  • 日付:2014年9月12日(金)
  • 会場:ニューヨーク州ハイドパーク、キッチン用品店 Culinary Institute of America Hyde Park キャンパス
  • 実演内容:鍛冶、柄付け、銘切り(各2回)

アメリカでも有数の料理学校とあって、多数の生徒が集まり熱心に実演を見学。匠の技に感激し職人にハグを求める女子生徒や、デモンストレーションの時間はテストがあって見ることができないと悔しがる生徒もいました。
好天に恵まれてのイベントとなりましたが、照り付ける陽射しのせいで熱した鉄の色がわかりづらく(適正温度の見極めが難しく)、職人泣かせの鍛冶環境でした。

鍛冶・銘切り実演ツアー 2日目

  • 日付:2014年9月11日(木)
  • 会場:ニュージャージー州プリンストン、キッチン用品店「キッチンケーパー」
  • 実演内容:鍛冶、柄付け、銘切り(各3回)

今ツアー初の鍛冶実演。普段は屋内の専用の炉で包丁材を熱するのに対し、今日は屋外のオーブンの上でコークスと木炭を混ぜて火を起こしての作業。風が吹くと火の粉が舞い、鍛冶はとてもやりづらい様子でしたが、そんな悪条件でも職人の方たちは見事に鉄を鍛えていました。
平日の昼間ということもあり来場者数はそれほど多くありませんでしたが、初めて目にする和包丁の鍛冶や銘切りに感嘆の声を上げていました。

米国包丁鍛冶・銘切り実演ツアー 1日目

  • 日付:2014年9月10日(水)
  • 会場:ニューヨーク、国連日本政府代表部大使公邸
  • 実演内容:柄付け、銘切り

2014年米国鍛冶・銘切り実演ツアーの初日となるこの日は、ニューヨークにある国連大使公邸でのレセプションパーティーに出席。吉川元偉大使から暖かい歓迎の言葉を頂いた後、和包丁についての説明、菊一の歴史紹介に引き続き、 大江氏が包丁の柄付け、銘切りを実演しました。目の前で披露される伝統の技を興味深く見つめた約90人の招待客からは大きな拍手喝采を浴びました。

包丁鍛冶・銘切り実演 職人プロフィール

今回米国で包丁鍛冶・銘切りの実演を行っていただく堺の刃物職人3名の紹介です。

■ 榎並 正(えなみ ただし)

伝統工芸士、榎並刃物製作所 代表者

榎並 正1962年生まれ。榎並刃物製作所2代目鍛冶師として30年の実績を誇る。特に堺打刃物の特性である軟鉄と鋼鉄を合わせて鍛錬する“わかし付け”では、榎並氏の抜きん出た技術と才能が高く評価され、1997年には通商産業省(現経済産業省)より伝統工芸士として認定された。堺の鍛冶師を代表する若手鍛冶グループ、小鍛冶会代表として活躍中。2012年に続き2度目の訪米鍛治実演ツアー参加となる。

■ 森永 昇(もりなが のぼる)

森永打刃物製作所 代表者

森永 昇1965年生まれ。1983年に父親の後を継ぎ、30年以上の経験と実績を誇る2代目鍛冶師。堺の打刃物鍛冶師として、大阪はもとより東京の得意先へも高級料理包丁を納めている。また家業として培った伝統と技術を次の世代へ伝授したいと希望を持った渡米となる。同じく、小鍛冶会メンバーとして活躍中。

■ 大江 章雅(おおえ あきまさ)

株式会社大江商店 代表取締役

大江 章雅1964年生まれ。堺職人2代目柄付師・銘切師として25年の経験と実績を持つ。大学卒業後、包丁業界で修行を重ね、その後父親の後を継いで大江商店の後継者となる。日本国内はもとより海外への販売実績も多く、米国での実演ツアーへの参加は2回目となる。包丁への銘入れで困難な英字のOやRなどを1本の鏨(たがね)で巧みに彫り込む技の持ち主。同じく、小鍛冶会メンバーとして活躍中。