包丁には様々な種類や呼び方があります。その①では「両刃(もろは・りょうば)包丁」と「片刃(かたは・かたば)包丁」の違いについてご説明します。
【代表的な包丁の種類】
- 両刃包丁 : 三徳包丁(文化包丁)、牛刀、ペティナイフなど、多目的に使われる万能型の包丁の刃に多い形状
- 片刃包丁 : 出刃包丁、柳刃包丁、薄刃包丁など、専門的な用途の為に使われる和包丁に多く見られる形状。※一般的に流通している商品は右利き用である為、左利きの人は購入時に注意が必要。
【メリットとデメリット】
両刃包丁 |
メリット
・食材を真っ直ぐに切ることができる。 ・刃先に厚みがあるため刃がこぼれにくい。 ・利き手に関わらず使用できる。 デメリット ・刃先に厚みがあるため、片刃に比べて食材表面の繊維が潰れやすい。 ・力に対して刃先が真っ直ぐに進むため、皮むきなどの際に食材の内側に入り込みやすい。(力の向きを変えながら作業を続けないと皮がだんだん厚くなる) |
片刃包丁 |
メリット
・刃先が薄いため繊細な切れ味を出すことができ、柔らかい魚の身などを繊維を潰さずに切ることができる。 ・刃先が一方に流される性質があるため、桂剥きや、魚をおろす時に骨に沿って身を切り離すことが容易。 デメリット ・真っ直ぐに切ることができないため用途が限られてしまう。 ・刃先が薄いため刃がこぼれやすい。 |


いかがでしたか?出刃包丁や柳刃(刺身)包丁が片刃である理由が分かりましたか?両刃包丁と片刃包丁、それぞれの特性を活かして使いこなすことで、お料理の腕をさらに磨きましょう!