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包丁の種類と選び方 その①

包丁には様々な種類や呼び方があります。その①では「両刃(もろは・りょうば)包丁」と「片刃(かたは・かたば)包丁」の違いについてご説明します。

【代表的な包丁の種類】

  1.  両刃包丁 : 三徳包丁(文化包丁)、牛刀、ペティナイフなど、多目的に使われる万能型の包丁の刃に多い形状
  2.  片刃包丁 : 出刃包丁、柳刃包丁、薄刃包丁など、専門的な用途の為に使われる和包丁に多く見られる形状。※一般的に流通している商品は右利き用である為、左利きの人は購入時に注意が必要。

【メリットとデメリット】

両刃包丁
メリット

・食材を真っ直ぐに切ることができる。

・刃先に厚みがあるため刃がこぼれにくい。

・利き手に関わらず使用できる。

デメリット

・刃先に厚みがあるため、片刃に比べて食材表面の繊維が潰れやすい。

・力に対して刃先が真っ直ぐに進むため、皮むきなどの際に食材の内側に入り込みやすい。(力の向きを変えながら作業を続けないと皮がだんだん厚くなる)

片刃包丁
メリット

・刃先が薄いため繊細な切れ味を出すことができ、柔らかい魚の身などを繊維を潰さずに切ることができる。

・刃先が一方に流される性質があるため、桂剥きや、魚をおろす時に骨に沿って身を切り離すことが容易。

デメリット

・真っ直ぐに切ることができないため用途が限られてしまう。

・刃先が薄いため刃がこぼれやすい。

片刃包丁
両刃包丁

 

 

 

 

 

いかがでしたか?出刃包丁や柳刃(刺身)包丁が片刃である理由が分かりましたか?両刃包丁と片刃包丁、それぞれの特性を活かして使いこなすことで、お料理の腕をさらに磨きましょう!

今年も正倉院展が始まるよ

今年も奈良国立博物館で、第71回 正倉院展が開催されます。今回は天皇陛下の御即位を記念して、宝庫を代表する宝物、正倉院宝物の成り立ちと伝来に関わる品々が展覧されます。

第71回正倉院展

さて今回出陳される品々の中に『鳥毛立女屏風(とりげりつじょのびょうぶ)がありまずが、天平美人として名高いこの屏風は第一扇と、第二扇があり、今回第71回では第一扇が公開されます。

鳥毛立女屏風・第一扇
鳥毛立女屏風・第二扇

 

第二の方は、第51回に公開されております。正倉院の宝物品は約1300年前の品々が多く、これ程年月の過ぎた品々がこの保存状態で収められているというのは、大変驚異的なことだと世界的に認められているそうです。さてこの正倉院展ですが毎年一度20日間だけ公開される特別展ですが、世界中の特別展覧会の中でも集客数が世界NO1だそうです、しかも毎年毎年です!なぜこのように毎年世界NO1になれるのか?それは先程の内容に少し戻るのですが、保存状態を守るために、10年に一度しか同じ品を出さないとされているからなのです。宮内庁 正倉院のホームページに記載されている宝物数1,111点(北倉260、中倉411、南倉440)、毎年40数点出陳されているので、ほぼ同じ内容になる事は無いと思われます。これも世界NO1になる理由ではないでしょうか。

第60回正倉院展ポスター

今、奈良国立博物館の地下1階で「平成をふりかえる」として正倉院展ポスターを11月17日(日)まで無料展示してしております。平成時代のポスターを懐かしみ、令和の時代の幕開け、第71回正倉院展で正倉院宝物の精髄を味わってみませんか。

会期  令和元年     =    10月26日(土)〜11月14日(木)

会期中無休   開館時間 : AM9:00 〜PM6:00 (金・土・日・祝はPM8:00まで)*入館は閉館の30分前まで

宮内庁 正倉院          

奈良国立博物館

Wikipedia参考

興福寺 国宝館がリニューアルオープンしました

2018年1月1日興福寺国宝館が1年間の耐震補強工事を終えて、リニューアルオープンしました。

現在日本の国宝仏として指定されているのは、7世紀の飛鳥時代から13世紀の鎌倉時代までの128件が国宝指定されています。

その内の74件が奈良県所蔵の仏像の数です。さらにその内の17件は興福寺所蔵で日本一の数であります。

興福寺で最も有名な仏像といえば、阿修羅立像ですが、阿修羅像は八部衆の一体で現存する国内最古の阿修羅像です。興福寺宝物殿の解説では、阿修羅はインドヒンドゥーの『太陽神』もしくは『火の神』と表記されています。

今、若い女性の間で仏像ブームが起きていますね!その火付け役になったのは、この阿修羅立像です。

古代インド神話の阿修羅王は、帝釈天を向こうにまわして、荒々しい合戦を繰り返す悪神で、容貌醜怪な外道とされています。興福寺の阿修羅像はこの神が釈迦の教化によって仏法の守護神となった姿で、天界を暴れまわる鬼神のイメージはありません。

優しい少年のような眼差しと愁いをふくんだ表情は、観る者の心を引きつけて止みません。

国宝館では、大半の仏像をガラスケース無しで観ることが出来るので、他の博物館で観るのとは迫力が違います!他で見た事がある方も、もう一度観る価値があると思います。

興福寺は五重塔以外に御朱印人気の南円堂、ひっそりとしていて素敵な三重塔、北円堂などもぜひとも訪れてください。

東金堂と五重塔

五重塔

南円堂

北円堂

荒池から興福寺を観む
春日大社一の鳥居前からもすぐ近くです。

興福寺公式ホームページ  

参考Wikipediaより

 

 

 

春日若宮おん祭り

春日若宮おん祭りに行ってきました。

春日若宮おん祭りは春日大社の摂社である若宮神社の御祭礼です。このお祭りは日本最古の文化芸能のお祭りで奈良の一年を締めくくると言ってもよいほどです。その起源は860余年前(1136年)にさかのぼります。当時、全国的な洪水飢饉のため万民が苦しんでいるのを憂いた関白「藤原忠道」は若宮神を春日野の仮御殿にお遷しされて、数々の芸能を奉納し丁寧にお祭りされました。その後、雨は止み作物豊穣となり天下が無事治まったという事で、以降毎年行われる事となったと伝えられています。

おん祭りといえば17日のお渡り式が知られていますが、中心行事の始まりは12月15日大宿所祭から始まります。大宿所は奈良市内餅飯殿町(もちいどの商店街)にあります。おん祭りを差配した大和国内の有力な士たちが精進禊斎をして祭礼前日に大宿所に集まりお籠りをすることから、大宿所と呼ばれるようになりました。

大宿所詣の行列は郷の神子・八島神子・奈良神子・がおん祭りに奉仕するにあたり大宿所でお湯立のお祓いを受けます。お湯立は巫女が笹の葉でお湯をふりそそいでお祓いをする儀式です。

16日は宵宮祭です。若宮神社に大和士が古式ゆかしく参拝し奉幣をします。夜に行われる田楽座の奉納は幻想的で厳かな雰囲気で見るものを魅了します。

17日のお祭りは暁祭より始まります。午前零時に御旅所にお着きになられた若宮様に朝食をさしあげる行事です。そして正午より始まるお渡り式は日使、御巫、細男座、田楽座、猿楽座、大和士、大和国内の大名の各々が御旅所に向けて、時代行列をする祭りのハイライトで最大のみどころです。

その後、行われる御旅所祭は若宮様の御前で祝詞に続き神楽や芝居などの古典芸能を奉納しお祭りは終わります。古の都奈良を代表するお祭り、おん祭りに一度お越しになられてはいかがでしょうか。

参考 春日大社ホームページ