- 日付:2014年9月16日(火)
- 会場:カリフォルニア州サンフランシスコ市 在サンフランシスコ日本国総領事公邸
- 実演内容:柄付け、銘切り
ニューヨーク→アトランタ→シカゴ→サンフランシスコと連日移動が続いたあと、今日から3日間はサンフランシスコとその周辺でのデモンストレーションです。今日は総領事公邸で開催いただいたレセプションで柄つけと銘切りの実演を行いました。会の後半には公邸シェフからも和包丁の魅力が語られ、その場で引かれた鯛の刺身がふるまわれました。
ニューヨーク→アトランタ→シカゴ→サンフランシスコと連日移動が続いたあと、今日から3日間はサンフランシスコとその周辺でのデモンストレーションです。今日は総領事公邸で開催いただいたレセプションで柄つけと銘切りの実演を行いました。会の後半には公邸シェフからも和包丁の魅力が語られ、その場で引かれた鯛の刺身がふるまわれました。
南部のアトランタから北へ移動し、今日はシカゴでのデモンストレーション。鍛冶用に用意されていたオーブンは見るからに古く、なんと130年ほど前に作られたというアンティーク。途中二度もベルトが切れるハプニングに見舞われながら、地元の鍛冶屋さんの協力もあってなんとか修復し、3回目の実演が終わるまでギリギリ持ちこたえてくれました。
ニューヨークを離れ、ジョージア州へ。アトランタ郊外にあるデケーターで行ったこの日の実演では、今回のツアーで初めてガスのオーブンを使用しました。1回目のデモンストレーションでは温度調節に難儀する場面がありましたが、2回目は見事に修正していました。
来場者は地元メディアを含む招待客と一般の買い物客。日曜日で家族連れも多く、父親と一緒にハンマーをふるって包丁鍛冶を体験した子供たちは大喜びでした。
人通りの多い週末のブルックリンでの実演だったので、通りがかった人たちが足を止めて見物し、人垣が車道にあふれるほどの賑わいとなりました。中には3回の実演すべてを見学し、最後に職人たちへの感謝と感動の言葉を残して帰っていった包丁ファンも。
屋外での実演の後は、店内に移動してのレセプション。来場者からサインを求められたり、一緒に写真撮影を頼まれたりと、大人気の職人さんたちでした。
アメリカでも有数の料理学校とあって、多数の生徒が集まり熱心に実演を見学。匠の技に感激し職人にハグを求める女子生徒や、デモンストレーションの時間はテストがあって見ることができないと悔しがる生徒もいました。
好天に恵まれてのイベントとなりましたが、照り付ける陽射しのせいで熱した鉄の色がわかりづらく(適正温度の見極めが難しく)、職人泣かせの鍛冶環境でした。
今ツアー初の鍛冶実演。普段は屋内の専用の炉で包丁材を熱するのに対し、今日は屋外のオーブンの上でコークスと木炭を混ぜて火を起こしての作業。風が吹くと火の粉が舞い、鍛冶はとてもやりづらい様子でしたが、そんな悪条件でも職人の方たちは見事に鉄を鍛えていました。
平日の昼間ということもあり来場者数はそれほど多くありませんでしたが、初めて目にする和包丁の鍛冶や銘切りに感嘆の声を上げていました。
2014年米国鍛冶・銘切り実演ツアーの初日となるこの日は、ニューヨークにある国連大使公邸でのレセプションパーティーに出席。吉川元偉大使から暖かい歓迎の言葉を頂いた後、和包丁についての説明、菊一の歴史紹介に引き続き、 大江氏が包丁の柄付け、銘切りを実演しました。目の前で披露される伝統の技を興味深く見つめた約90人の招待客からは大きな拍手喝采を浴びました。
今回米国で包丁鍛冶・銘切りの実演を行っていただく堺の刃物職人3名の紹介です。
1962年生まれ。榎並刃物製作所2代目鍛冶師として30年の実績を誇る。特に堺打刃物の特性である軟鉄と鋼鉄を合わせて鍛錬する“わかし付け”では、榎並氏の抜きん出た技術と才能が高く評価され、1997年には通商産業省(現経済産業省)より伝統工芸士として認定された。堺の鍛冶師を代表する若手鍛冶グループ、小鍛冶会代表として活躍中。2012年に続き2度目の訪米鍛治実演ツアー参加となる。
2014年9月10日より、堺の小鍛冶会(代表者:榎並正)から伝統工芸士を含む3名の刃物職人が渡米し、5州9か所で包丁鍛冶、銘切りの実演を行います。
当ブログでは実演ツアーの様子を日々報告いたします。