奈良漬は、お漬物の中でも時間がかかることで有名です。
収穫後、一度塩漬けして、その後、粕漬けを何度も繰り返し、数年もかけてじっくりと味をなじませていきます。お店によって漬ける年数は異なりますが、当店では、4回、粕漬けを繰返し1年~2年かけてじっくり漬けていきます。

漬年数は、はっきり決まっていません。 素材ごとに状態を見極めながら漬け込んでいくからです。
例えば、葉の下など影の多い場所で成長した瓜とそうでない瓜とでは違いがあります。
何が違うと思われますか?
太陽の光を浴びた部分は、皮が固めになってしまいます。そうなると漬時間もちょっと長めにしないといけません。

このように、当店では、塩漬け、粕漬けする際に、一つ一つ状態を確かめながら、おいしく漬かるタイミングで、漬け直しています。そのため、それぞれ漬ける時間が変わってくるのです。
ところで、今年の瓜の収穫状況が届きました。
ある農家の方からは「夏の初めに雨が降り続いた後、暑い日が続くことで、うどんこ病が広がってしまったが、なんとか持ち直している。」
また、別の方からは、「とてもいい状態で収穫できそう」とのこと。
皆様には例年通りおいしい奈良漬を提供できそうで、一安心です。

当店の奈良漬は、じっくりと素材に向き合って作っています。ぜひ、ご賞味ください。
お買い求めは、漬菜栄吉をはじめ菊一グループ各店舗
または、菊一オンラインストアで!